静岡県の土地市場
■ 「静岡は地味」というイメージが、今は通用しなくなっています
静岡県の人口は2024年10月1日時点で約352万7,000人(総務省「人口推計」)。
近年は年間約2~3万人のペースで減少が続いており、今後も縮小傾向は続くと予測されています。
ただ、土地市場を見ると、エリアによってまったく正反対の動きが起きています。
2026年の公示地価(国土交通省)では、静岡市葵区が全用途県内トップ(+1.8%)を記録。
熱海市は観光地・移住先としての人気が続いており、全用途で1位にランクイン(+4.3%)しています。
一方、県内の沿岸部・山間部では下落が続いており、南北・東西の格差が鮮明になってきています。
★注目エリア(2026年公示地価)
静岡市葵区 全用途変動率+1.8%
熱海市 移住・リゾート需要で上昇継続
浜松市中央区 県内最大の商工業都市
富士宮市・富士市 富士山南麓・インバウンド観光の波及効果
■ 熱海の「移住先人気」と、富士山麓の「インバウンド型駐車場需要」
熱海市はコロナ明け以降、首都圏からの移住・別荘需要が回復し、新たに若い世帯の転入も増えています。
温泉街・熱海銀座周辺は週末になると関東からの日帰り客・宿泊客で賑わい、市内の駐車場が混雑することもあります。
熱海に土地をお持ちの方には、時間貸し駐車場への転用が収益機会になる可能性があります。
富士宮市・富士市は富士山の南麓エリアにあたり、富士山スカイライン・白糸の滝・富士山本宮浅間大社へのインバウンド観光客が年々増えています。
登山シーズンには、富士山周辺でマイカー規制が実施されるなど、多くの登山客や観光客が訪れるエリアです。
浜松市は政令指定都市として静岡県西部の中核を担い、ヤマハ・スズキ・ホンダ等の製造業集積地として月極・時間貸しの双方で需要が見られます。
浜松駅周辺・有楽街エリアは商業・歓楽街で、時間貸し駐車場が混雑しやすい地域です。
静岡市中心部(静岡駅周辺・呉服町・紺屋町)は商業・行政の中心地として月極・時間貸しの需要が見られます。
静岡市内の主要幹線は駐車禁止区間も多く、周辺のコインパーキング需要に繋がっています。
■ 相続・空き家の課題は、移住先人気エリアでも油断禁物
静岡県は首都圏からの移住先として人気の高い県です。
熱海・伊豆エリアでは別荘・古民家の売買が活発になっていますが、相続した土地・建物のうち、「いつか使おうと思って放置している」というケースも見られます。
2023年12月施行の改正空家法(国土交通省)では管理不全空家として勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例が解除され、税額が最大6倍になるリスクがあり、2024年4月施行の相続登記義務化(法務省)では3年以内の登記が義務となりました。
放置している土地がある場合は、早めの活用検討をおすすめします。
人気エリアの土地は活用すれば収益になりますし、売却タイミングを逃さないためにも、まずは現状を専門家に確認することが大切です。
駐車場活用を検討している方は、複数の駐車場運営会社への一括問い合わせで、収益化の可能性を探ってみてください。